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☆ラリマーの扉☆

第15章 狂愛王子と捕らわれしハニー2

「大丈夫、もう怖くないさ
ぼくがいるだろう?」

ぼくと共に甘い悪夢が待っているよ…

「そうね…でも、暑苦しいわ」

あぁ、愛おしすぎて
蒸せてしまうほどに抱きしめてしまった

「ああ、ごめん……ハニー」

さりなを離したが、本当は離したくないのが本音。

さりなはぼくの顔を見ている。

何かムスッとした顔でぼくを
睨んでいるが、何だろうか。

縛りつけた恨みなのか
狂愛のしつこさなのか…

それはわからないが
その瞳からは殺意を感じる

「……」

無口なさりなに怖さを持つ。

美しいさりなに怖さを持つだなんて
そんな…

「ハニー…どうしたんだ…?」

さりなは普通の顔に戻って
美しい顔を見せた。

「なんでもないわ。ごめんなさいね」

さっきの表情に疑問が生まれる
さりなは何であんな顔を……?

あの顔はなに…?

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