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☆ラリマーの扉☆

第15章 狂愛王子と捕らわれしハニー2

さりなside

私はさっき王子を睨んだ。
王子は本当はあんなに美形じゃない 

睨んだ時…
本当の顔が見えたんだ。

冴えない男の顔をしていた。

見たときは吐き気を覚えたわ。

あんなやつに愛されるなんて
私には無理。

いくら美形だとしても
本当の顔を見たときはもう──…。

私、決めた。

あの狂愛王子に翻弄されてばかりでは
だめだ、もう。

迷いこんだ世界から逃げなくちゃ…!

そのためには創世主の王子を
殺さなきゃ出られない。

あの王子の名前は…知らないけど。

「滅ぼさねば…」

アンティークな部屋でボソッと
声を出した。

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