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☆ラリマーの扉☆

第15章 狂愛王子と捕らわれしハニー2

そして夜がやってきた──

「ついにこの時…夢の終焉か」

どうか成功しますように
二度と捕らわれぬように……

願うばかりだ!

さりなは目をギュッとつむりながら
部屋を出て、食堂に向かう。

食堂に入り、ナイフを取る。

そのナイフは最高級
どこの王国かと思うくらい
伝統なナイフ。

ナイフを腰の後ろに隠し
王子の部屋に入る。

「王子…」

ついにやってきたが
いきなり殺すのはマズい。 

「ハニー、どうしたんだい?」

王子はベッドで本を読んでいる。

さりなは腰の後ろで持っている刃物が
見つからないように、ひっそりと歩く。

王子の目の前でニコリと微笑んだ
さりな

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