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☆ラリマーの扉☆

第16章 狂愛王子と捕らわれしハニー3

朝目覚めても

何も変わらない、変わるわけがない

不自由ありの生活があるんだ……

目を覚ませば
いるのは狂愛王子。

「おはよう、ハニー」

「おはよう…」

怖い、怖い。

「今日も君のまわりは薔薇が咲き誇る…
それほど美しいって事だね?さりな…」

「……」

答えない。

私は無理やり捕らえたこいつを許さない。

……でも

私は信じてる。

誰か助けてくれるかなって…

「答えないのかい。やっぱ君は美しき
人形だねぇ…ぼくはもっとゆがむよ」

ゆがむ…

ゆがむ………

「ねぇ!」

王子はさりなの唇を奪った。
もう無理やりと言ってもいいくらいに。

むさぼるようなキス
頬にツメを立てて、痛みのあるキス…

そのツメの力は愛してるからこその力なの……?

もう獣のような男としか言えない。

追い求め、苦しませる、男─────… 
自分の欲望を満たしたいの……?

はなしてよ、もう。

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