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☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

破滅都市は朝を迎える。

道ばたには生きる意志を失った者が居る。

────…

まばらに………

何もかもが引き裂かれてるな、文明も、物も
終わりを迎えた都市と、呼ぶのがふさわしい

────…

壊された都市
残るのはあの王女…

夜明けを迎えたから、城へ向かうか。

何もなき都市にそびえ立つ荘厳な城。

────…何も言えねぇな。

とうぜん、鍵はかけられているし入れない
だが…オレには能力がある。

手をかざし、まじないをかければ
扉をも破壊する。

扉は破片の果て。王女を捕らえるがために

……城だけは本当に頑丈だな。

王女はどこにいるのやら。

まぁ一階ではないな。
考えられるとしたら二階だなぁ。

「洋風な城であるな…
ここだけは時が止まったような感じだ」

ロイヤル風な扉が並ぶ。
ここか───…?

ガチャッと開け、確かめてみる。

「……ほう。王女はここにいないか」

あっちに行くか。
見つからなければ、最上階なのかも知れぬが────…

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