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☆ラリマーの扉☆

第18章 オレ様王子と感情薄き王女  ~脱出~

またホルリの顔が赤くなった。

「…緊張するだろ?」

「はい……」

清く美しい王女は、闇に葬られたが
オレの城では、天使のような王女────…

「安心しろ、オレがいる」

「…ありがとうございます」

ホルリは礼儀も大切にしてるヤツなんだな。

「さぁ……夜まで待とう」

「はい…」

可愛らしくてもじもじしてる……

「あの…」

「どうした?」

……ホルリが出て行かないか心配する。

体を張らなくては……!

「お手洗いはどこにありますか?」

「あぁ、こっちだ、ついてこい」

……絶対出してやらない、この城からは。

王女をお守りするためだけに
ここに存在しているのだからな……

出て行ってしまえば

死、しか無いのだから…

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