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☆ラリマーの扉☆

第18章 オレ様王子と感情薄き王女  ~脱出~

本当は助けたくもない

可愛い彼女、みたいなのが欲しかっただけだ
────…

それは性的な意味ではなく

そばにいてほしかっただけ。

破滅しようがどうでもいいのだよ。
浮き上がる欲望を満たすだけの作業───…

「ホルリ、今夜は楽しもう」

「はい…」

さびしそうな顔をしているが、まぁ……

いいのではないかな。

「……ふっ」

軽いため息をつき、ホルリにキスをした。

約束の証として…

愛無き刻印を押したのだ。

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