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☆ラリマーの扉☆

第3章 理解者という契約と面影

「なんか残念な男だな……」

「うん…正直に言えばそれはそうね」

「だけど…これも普通の男よな」

「普通じゃないと思うよ。情けないと思う」

ここは理解できない。
共感することでさえもできない

「やっぱ、そうだよなぁ」

「でも、倉崎の過去、性格とかは理解者では居られる」

それが私としての答え

「さりな……じゃあお前はなんでも
受け入れられるの?おれのこと」

「受け入れられる」

理解者である。

「ならいい。それで構わないよ
ずっと…最高の理解者でいてくれ」

気を使うことはなく
いてほしいことを正直に言った。

「わかった」

理解者にふさわしい、キリ、とした一言。

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