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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

「君の部屋は二階にあるよ
案内は、執事の扇鶴が」

「はじめまして、クレディリス様
私は扇鶴(オウギヅル)と申します…」

「よろしくお願いします」

クレディリスは深く頭を下げた。

「ではついて来て下さい」

「はい…」

執事についていくクレディリス。

「かわいらしいお嬢様ですね」

「いえ、そんなことは…」

執事は扉を開けた。

大きなベッドに、可愛らしいドレッサー。

茶色い木のチェスト───…

「まぁ……いいお部屋ですわ」

「でしょう、ゆっくりくつろいでいって
下さいね」

────…パタンと閉められたドア。


クレディリスは、ベッドに転がった。

「寝ちゃおうかな…」

琥珀さん…無断で出ていってごめんなさい。

助けてもらった身としては衝撃だから…。


クレディリスは朝疲れで眠ることにした。

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