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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

──────…

クレディリス…クレ……ディリス…

夢のさなかで呼ぶのは誰?

それはなんと

忘れてしまいかけの男、アンディルス。

「アンディルス!」

「クレディリス……」

……幻想の世界で再会を果たすだなんて
おもいもしなかったわよ。

「君はいままでどこにいたんだい!?」

心配して今すぐにでも駆けつけそうなくらい
心配性な男。

────…あの古代の男か

────…忘れてしまいかけの王アンディルス。

どちらと恋をするの……?

「村から…今は、都でいるわ」

「そうか…君に絶対会いに行く」

「……会いに来てね」

そうしか、言えないわ。

アンディルス…アン……ディルス。

貴方を待ちましょうか……


幻想の世界

クレディリスは

髪殴りの風を受けていた

どちらかを裏切らなくてはならないということを考えつつも────…。

一度、二度とも忘れかけたアンディルス

生きる時代の違う、歪んだ世界で会った
ハルヤ…。

私は、もし今選ぶとしたならば

……アンディルス。

なぜなら今は顔が見れたから。

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