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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

でも、たとえ裏切ったとしても

私は、ハルヤも待つし、アンディルスも…。

ハルヤは一体転生にどれくらいかかるんだろう。

アンディルスはいつ会えるのだろう───…

「じゃあな、クレディリス、また現世で」

と、男らしく腕を振ったのだ。

「ええ…」

柔らかに言った。

忘れかけた貴方をもう一度愛していいですか。

記憶から消されてしまう前に。

「アンディルス…」

泣こうとしたが、泣かなかった。

私も現世で会いたい、と。

にっこり微笑んだ。

─────…大好きでいたい

あの王国で暮らしてたみたいに。

またあの情事の続きをしてもいい?

妄想で、アンディルスに呼びかけた。

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