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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

私は夢を見つつも

目覚めたのはお昼くらい。

「ふはぁ~…」

「よく眠れましたか?」

「ええ」

………ふぅ。

「すごくうなされてましたよ」

「うそっ!?」 

……どのようにうなされてたんだろ。

「何か夢でも見ましたか?」

「いいえ…」

見てないことにする。

「あら…そうですか」

「ええ…」

アンディルスはいつ来るのかな

私はその時を待っていたい。

その時、頭上から声がした。

「クレディリス!」

「あ、すみません。ちょっと外に」

答える前に、扇鶴に伝えた。

ハルヤだ、この声は。

「はい」 

部屋の外に出た。

「何?」

ハルヤ、どうしたの?

「クレディリス、オレと王子様の恋で
悩んでいねーか?」

………ハルヤ。

「悩んでいるよ…」

「そうか。でも、クレディリスは
王子様を待ったほうがいいな」

転生中なのに顔を出してくれるなんて…。

「愛していた時間が長いから」

「うん…そうするわ。ハルヤ、ごめんね」

「いや全然、会えたあかつきには
クラッカー鳴らすぞ!」

まぁ、なんて優しい人なんだろう。

「ふふ、ありがとう」

そこで会話はとぎれた。

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