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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

「会えて良かったね!おめでとう!」

後ろから声がした。

「ん?」

振り向けば、私が一度恋の炎を宿した
ハルヤだった────…

「誰だい?君は」

「ぼくはね、クレディリスと約束してた
男なんだ……」

しゃべりかたも容姿も違うけれど
紛れもなく、ハルヤだ……

「約束?」

「うん、クレディリスがアンディルスに
会えたらお祝いする約束────…」

「……おおそれは!ありがとう!」

────…ハルヤ、ありがとう


涙もろくなりそうな弱い私じゃなくなった
気がする。

生きていく希望と愛せる希望が見いだせた
気がするわ────…

今日も生きるし、明日も生きる───…


大きなクラッカーを鳴らし

散っていく、モール、折り紙────…

そのすべてすべてに嬉しく思う……

「ハルヤ、ありがとう!」

「ふふ、もうその手を離さないようにね?」

「あぁ…クレディリスはおれの大事な女だ」


────…嬉しき再会と

楽しい祝いは幕を閉じた────…

「じゃあね、クレディリス。また会えるといいな」

そう言ってハルヤは去っていった。

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