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☆ラリマーの扉☆

第21章 いやし~捨てられし男~

「ほら、かかってきなよ。梨咲のダーリン
相手するよ?」

バカにするような言い方をする、先生。

「無理だったらさ、今までの女の子みたいに君を骨抜きにするよ……」

「…っ!何を言う」

……この男は何なんだ?

「先生を責めた罰としてさ」

「……っっ」

体がぞっとした。
言うんじゃなかったな……ふぇぇ

「もう遅いよ、梨咲のダーリン」

ゴツゴツとした手がおれの肩に置かれる。

「……!」

「逃がさないから」

悪魔の瞳がおれを見つめる。

悪魔の眼に見惚れたおれは、立ち止まってしまった。

「……あっ」

「どう?こんな言い方をしてると
痛い目見ちゃうよ?」

そう言い、先生は
おれの唇を塞いだ─────…

「んんっ……」

キスが上手くて、女のような声を出してしまった。

「溺れないようにね…?ふふっ」

こんな保健室の先生だったらそりゃあ
骨抜きになるし、溺れるわ!

つかもうこの時点で溺れてるし…。

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