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☆ラリマーの扉☆

第4章 貴方から逃げて

足音立てぬように、物音たてぬように

帰る支度をした。

百合子は、早めに眠り、早く起きた。
すべて、逃げるための作戦────

私はもう、あなたに愛されたくない……

愛したいのは分かっても
あなたは誰を愛してるの?

私じゃないじゃん……


掛け持ちしながらの狂愛はやめてよ……

小さい涙を流した、百合子。

「ごめんなさいね、京夜…」

と、つぶやいて去っていった。

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