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☆ラリマーの扉☆

第26章 チナミの秘密

星が輝く夜、イオリは外の空気を吸いに
丘まで行った。

「ああ───…やっぱ、美しいですね
永久の美しさを約束したような感じだ…」

星空に向かってにこりと微笑む。

「…チナミお嬢様、私はあなたが愛おしい
素敵としか言いようがないさ…」

想いを吹き出す、シャボン玉のように。

「チナミお嬢様への想いがはじけそうだ…」

重ねていた想い。
その想いがいつか現実になればな、と想う

イオリは色々な表情をし、チナミ…チナミ…と呼んだ。

ミルフィーユで出来た想いはどう打ち明けるのだろう…

何層にも積み重なった想いを壊したいな…

今の気持ちは
チナミをぐちゃぐちゃにしたいくらいだ。

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