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☆ラリマーの扉☆

第26章 チナミの秘密

「うっさい!このグズ!」

チナミお嬢様はキレだしてしまった…。

イオリは……
堪忍袋の緒がきれそうになった。

「…なっ…グズとは何という言われよう」

…腹立つ。

「……最低なお嬢様だ。痛い目にあわせようか」

何かのスイッチが入ったかもしれない…


お嬢様は毎晩僕を追い出す。

前は気にしなかったし、そのまま階段を
降りたし…。

でも、想いが募ると、気にしてしまうように
なった。

本当は鍵を開けて、暴いても良かったんだ

でも悪くて、暴きたい欲望があっても
情はあって……

全然暴けなかったんだ。


でも…………

今夜は暴いてみようかな

チナミの部屋の鍵はあるし、開けることは
出来るし。

「…ははは」

笑いながら、屋敷に入った。

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