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☆ラリマーの扉☆

第5章 貴方に捕らえられて

「百合子、問答無用で愛してごめんね」

「謝らなくていい」
台本のような謝りかたはしなくていい。

「……生意気だね。百合子は。そんな事言うと君をもう一度捕まえるよ。今は自由にさせてあげる。でもね捕まえたその時はもう一生逃げられないよ」

生意気な言い方をしたせいで
言われてしまった不幸な言葉……

ああ、言うんじゃなかったな。

と、百合子は思っていた。

「やってみなさい」

リスクを理解した上での挑発。
京夜を試させてもらおう。

家が分からないのに
どうやって捕まえるのかしら……ね

まぁ、好きにすれば。

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