テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第32章 無口な執事に女装を

「はぁぁん!」

「嬉しそうにしていいわねぇ」

縄が当たって気持ちよさそうにしてるのかな。

「叶美…ぼくにそんなことして…」

「あはは…」

縛られている秋野を笑う。

抜け出したくても、抜け出せない
このもどかしさ。

名付けて 縛られし王と 嘲笑う王女。

なんてね…

その時
キツく縛っていたハズの縄がシュルリと
ほどけた……。


「…あっ!」

解放された秋野は見つめている…

顔には出していないが
目を見るとあざ笑ってそうなイメージが。

「あのっ…そのっ」
不器用な自分に苦笑ってしまう。

ニッと秋野は笑って
「下手だね」と言った。

「ひゃ…そんなわけな…い!」

秋野は立ち上がり
叶美のほうに寄ってきた。

「…女同士のキスをしよう」

近くで見ると、本当に女性だ。
絵画にしてもいいくらい

秋野はお人形のような顔
ビスクドールといってもおかしくはない

秋野は唇を奪った。

軽い…キス。
本当に男だよね…どうみても…。
受け入れないくらいの美人で仕方がない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ