テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第33章 具現化した欲望

時計をみると、針は6をさしていた。

「あら…もう夕方。いい寝心地だったわ」

ふわぁぁーっと伸びる。

その時
コンコンとドアの音が鳴った。

「失礼します」

ガチャ…とドアが開かれた。

秋野…レオンだ。

「秋野、どうしたの?」

秋野は右手に袋を持っている。
何かあるのだろうか……?

「お嬢様に着てもらいたいモノがあるのです」

そう告げた秋野。
自分から誘ってるので、なんだか怖さを感じてしまう。

「…何?」

「この袋の中を見てください」

黒色の袋にゾゾッとする。
だけど見なくてはならない

その中身は
明らかにコスプレといえる
アイドル服が入っていた。

「…えっ、これ着るの?」

コクンとうなずいた。
…あぁ、また。まただ。

彼特有のうなずき。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ