テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人

「いらっしゃいませ~」

かわいいギャルの店員が言った。

「席はこちらです~」

ギャル店員についていくおれ。
なんか、さりなみてぇだな……


まわりを見ると、さりなはカウンターの席に座っている。

おれは一瞬悲しくなりながらも
さりなの後ろを通った。

「……さりな」

通る間際につぶやいた、かつての彼女の名前───…

さりなはバッと振り返ったのが
わかるが…

おれは、振り返らなかった。

怖いからさ…

「こちらです、ご注文はこのボタンからです…」

ギャル店員はそう言い、去っていった。

座った場所は
さりなと近い距離の……カウンター席

バレるのは当然の距離で。

おれは、テーブル席が満席で
よかったな、と思った……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ