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☆ラリマーの扉☆

第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人

はは……

死んでほしいか…

そう言われるとつらいな。

さりな…。
ごめんね?おれ狂っちゃってるわ。

…誰にも止められないくらいに。

……もう少し、何を言われても追いかけてやろうかな。

何でも耐えなくちゃ。

そう思い、立ち上がり、会計をする。

追わなくちゃ、という気持ちで
ドアを押す。

そして今飛び出す────…

あいつら今どこに…

いれば痛い目にあわせてやりてぇが
そんなことよりも、さりなが…っ

「さりな!」

人通りの激しい街で
おれは叫んだんだ。

彼女の名を。

振り返ってくれるわけもねぇ、おれの声…

振り返るのは、目の前にいる通行人……


残ったのは

おれの体、ぐちゃぐちゃな愛の形が
残ったんだ……

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