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☆ラリマーの扉☆

第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人

さりなはガクブルとした。

帰るときなにかあったらどうしようかと…

考えていた。

「さりなどったの?」

小さく震えたはずなのに
気づかれていて。

「…いやぁ…帰るの怖くなってさ」

「え……。あぁあの男?」

「うん…」

らんちゃんは良き相談相手だ。

「……あの男、狂ってるわね
カフェでガンを飛ばした時ね
あの男、さりなの顔を妖しい顔で見てた」

らんが言うにはそうかもしれない。

「そうなの…」

「気持ち悪いわね」

「うん」

「寂しさから大体来るものかな、あれって…あ、実は私、人間研究アカデミーの学者なのよ」

らんちゃん……?
人間研究アカデミーって…あの…

有名な……

「まじで?すごいよ、らん!」

大親友が学者だなんてっ!

「でしょ?あはは」

らんは笑った。

笑う顔も可愛いなぁ。 

「まぁあの男には罰があたるわ」

「あたればいいのに」

そう祈り、自分の心を安心させる。

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