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☆ラリマーの扉☆

第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人

右に曲がり
通行人はほぼ0に近いといったとこだ。

無事にアパートにつき、いつもの日課
郵便ポストを開ける。

かさっ…と開けた。

その時

「さりな、ここにいたんだね?」

バッ!と振り向いた。

「えっ……」

かつての彼氏、柚月レイ。 

ぎゅっと後ろから抱きしめられた。

さりなは抵抗しているがきかない。

「ちょっ……なによ!離して!」

おびえながら
体を揺さぶるさりな。

突き飛ばして、アタックしても
きくわけがない。

「…さりな、通報する?おれを…」

アパートの階段の前で暴れるわたしたち。

「……するに決まってんでしょ!離して!」 
「…できないよ。罪を犯していないから」

抱きしめながらさりなを拘束するレイ。
そのゴツゴツした手は、鎖───…

「やめてよ!柚月!あんたなんっ…」

大声を出して、また抵抗をする。
叫んで、助けて欲しい意味でもあった。

だけど
ふさがれてしまった。

「うるさいよ、さりな。おれの気持ち
わかんねぇの?」

「なによ…あんたになんの気持ちがっ」

捕らえられし、さりな。
何の気持ちを受けとれというのだ。

「…おれは泥だらけの白衣でずっと待ってたんだ。さりな」

「…知らないわよ、そんな」

「汚れた白衣でさりなをずっと待ちかまえていたんだよ」

い………や…………

怖いよ………



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