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☆ラリマーの扉☆

第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人

「さりな…おれと別れても
招き入れてくれるんだね……
暗いとこに放置するのかと思った」

「……うるさい」

聞きたくもないわ、そんなこと。

「…すぐかえってもらうわよ」

冷たく突き放す。かつての彼氏を。

さりなは柚月に近寄った。

「……それより、白衣汚れてるんでしょ」

「う…そうだけど」

「洗ってあげる」

手をさしのべる、わたし。

「……さりな、いいの?」

「いいわよ」

柚月は白衣を脱ぎ、さりなに渡した。

「さりな…どうしたんだい?」

別れた男と会えたからか……?
おもてなしか……?

さりなは答えずに、白衣を持って行った。

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