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☆ラリマーの扉☆

第9章 捨てられし王女は

さきえはポケットから、オカリナを取り出した。

「そうだ…XX村に代々伝わるいやしのメロディーをきかせよう…」

ピュ~とでる音は美しい。

次第にのんきで楽しいメロディーになっていく。

「…これは絶対に効くからな
私の先祖、母や王女やら…ははは」

……何年も続くのだから
この血を引くものにしかひけないのだから…

そのとき
女性が目をさました。

「あら…ここは」

声を発した。

「XX村だ」

「あら…でも私…何を…」

女性は戸惑っている。

「目覚めたばかりだから、よく分からんだろう?」

「ええ…でも私、とある王国の姫なんです」

王国の…姫じゃと?

「そうか、私はここの村の姫だ」

小さいが、なかなか口は達者であるがな……

「まぁあなたも姫!?」

「そうじゃよ」

……なかなか可愛い王女だ。
髪も長く、顔立ちもよい。

「そういえば、名前を聞いてなかったの
名前は?」

「クレディリス…」

「ほぉ…私は日本人名だ
琥珀さきえと言う…」


クレディリスか…なるほど。

「よろしく」
「よろしくね」

2人はあいさつをかわした…

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