☆ラリマーの扉☆
第9章 捨てられし王女は
「行こう、畑はこっちだ」
琥珀の言うがままについていく。
通ると、ザワザワと声が聞こえる。
「…あのお方は?」
「無名の姫でしょう…」
「琥珀様と何を…」
と、疑問の声が上がる。
クレディリスは少し不安になった。
「気にするなよ…」
と、さきえは言ってくれた。
「あ…ありがとう」
琥珀さんはなんて優しいんだろう…
「…さあ、クレディリス。見て」
さきえが耕すところを見せる。
「…わぁ。そうやってするのね」
「こんな風にやるんだよ。クレディリス今日は、耕すだけでいいぞ」
「わかったわ」
さきえはどこかに行った。
「…さてと。やらなくちゃね」
カシャ、カシャと音をたて、作業をはじめる。
地位無き王女は村人の一員。
「それにしても、暑いわね…」
クレディリスは、ふー。と一息ついた。
「それくらいでへこたれるなよ
名も無き姫」
突然、誰かがきた。
「なによ…」
なにこの少年…
「お前根性ねーなぁ」
なれなれしくボディタッチをする少年。
「ないわよ…」
「貸して、それ」
少年にクワを渡す。
「こーやってしろ」
素早く耕していく少年は上手で経験があるんだなぁと思った。
「あ、ありがとう…生意気な少年」
「生意気だけど、すげーよな、おれ」
…もぉ。
「す、スゴいわね…」
「それよりキミさ、なんで畑仕事してんの?」
「あぁ…琥珀さんに頼まれてて」
「琥珀様かぁ~。琥珀様は調教の神だぞ~…」
と、少年はゲラゲラ笑い、去っていった。
…調教の……神?
そんなわけない。琥珀さんはそういう人じゃない……
あの声はまぼろしよ…
琥珀の言うがままについていく。
通ると、ザワザワと声が聞こえる。
「…あのお方は?」
「無名の姫でしょう…」
「琥珀様と何を…」
と、疑問の声が上がる。
クレディリスは少し不安になった。
「気にするなよ…」
と、さきえは言ってくれた。
「あ…ありがとう」
琥珀さんはなんて優しいんだろう…
「…さあ、クレディリス。見て」
さきえが耕すところを見せる。
「…わぁ。そうやってするのね」
「こんな風にやるんだよ。クレディリス今日は、耕すだけでいいぞ」
「わかったわ」
さきえはどこかに行った。
「…さてと。やらなくちゃね」
カシャ、カシャと音をたて、作業をはじめる。
地位無き王女は村人の一員。
「それにしても、暑いわね…」
クレディリスは、ふー。と一息ついた。
「それくらいでへこたれるなよ
名も無き姫」
突然、誰かがきた。
「なによ…」
なにこの少年…
「お前根性ねーなぁ」
なれなれしくボディタッチをする少年。
「ないわよ…」
「貸して、それ」
少年にクワを渡す。
「こーやってしろ」
素早く耕していく少年は上手で経験があるんだなぁと思った。
「あ、ありがとう…生意気な少年」
「生意気だけど、すげーよな、おれ」
…もぉ。
「す、スゴいわね…」
「それよりキミさ、なんで畑仕事してんの?」
「あぁ…琥珀さんに頼まれてて」
「琥珀様かぁ~。琥珀様は調教の神だぞ~…」
と、少年はゲラゲラ笑い、去っていった。
…調教の……神?
そんなわけない。琥珀さんはそういう人じゃない……
あの声はまぼろしよ…