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☆ラリマーの扉☆

第2章 『親友のL夫からラインで告白されました』


放課後、おれはさりなを教室で待っていた。

さりなの委員会活動が終わるまで。


その時
「きゃ……離して」

という、誰の声でもないさりなの声が聞こえた。

「さりなちゃん!?」

何をされているんだ……

強制的に抱きしめられて苦しそうにしている


苦しめるヤツは、L夫だった……

「T!おれとつきあわないと
さりなを殺す!」

どこのドラマなのだよ……

よくあるシーンではないかっ!!

「やめてっ…離して、つきあうとか知らないけど、わたしっ、T君が好き!」

好き、そんな状況なのになぜそんなことが
言える……?

「やめろ!さりな!そんなことを言うな!
Tはおれのモノ!殺されてもいいのか?

…殴り殺されて」

L夫は目に涙を溜めていた……

「L夫!!」

おれ氏、本気出す

「T……」

最後の決戦といくか!

おれ氏、L夫に飛びかかる。
床に押し倒し、殴る。

「くだらないことはやめろ!
おまえはおれを好きになるな!

女を好きになって、幸せになれよ!

ラインで告白とかすんなよな

うっとうしいわけじゃねーけど
親友であることは変わんねえから!」

不器用なセリフな おれ氏。

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