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☆ラリマーの扉☆

第9章 捨てられし王女は

クレディリスは水を一口飲んだ。

美しく、澄んでいる水は喉を潤してくれる。

灼熱の村なのに
水があるだなんて不思議だわ………

「アン…ディルス
閉じ込められているわたしを助けて…」

空に向かって…
誰にも聞こえぬように…ささやいた。

……

戻りたいという事を心に誓って
畑仕事を始める。



どうか…。

*********。


「クレディリス。畑仕事はどうだった?」

「よく、わからなかった…」

「……そうか。まぁだんたん慣れていってくれ!」

勇気付けてくれる、さきえ。

「わかりました!」

敬礼ポーズをする。

…青空も滅び、夕方へと変わる。

「ちょっと話変わるが、私は調合という
技術を持っているのだ」

「へぇ…」

「あの水も調合。とある素材を混ぜて
…この村は調合で成り立っていると
考えればいい」

琥珀さんは、村の統治者だけではなく
色々なことに役立てているのね…

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