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☆ラリマーの扉☆

第9章 捨てられし王女は

トントンと歩き、琥珀の家に侵入する。

「おいっ!名も無き姫!」

「うん…何?」

「琥珀様が調教に向かった!」

今だ…琥珀様の本性が見れるのは…!!

見なくてはならない…

「…まぁ…行かなくちゃ」

少年がクレディリスの手をひっぱる。

「来い!」

急いで駆け抜け、琥珀の調教場にいく。

はりつけ状態の調教はなんておぞましいことか…

「…ここだ。王女」

……近寄ってみる。


はりつけにされた男と…
その前に立つ琥珀さきえ…


「さきえがぁ~…甘い調教してアゲルっっ!」

甘く、男心をくすぐる声。
あんな声…どこで、というほどに…

名も無き姫は驚いただろうな…
可哀想に。

裏の顔がおぞましいヤツに世話されていたなんて…

「んん…どぉ…?ムチ気持ちいい?
…気持ちいいでしょお…?」 

おれと名も無き姫が知るこの秘密…

「きもっ…ち…いい」

ちょっと、男の顔を覗いてみた。

男はこの村にはいない男…
生きる世界が違う…容姿だ…

……謎が生まれる。

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