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☆ラリマーの扉☆

第9章 捨てられし王女は

「琥珀さん…あんな顔をしているなんて
知らなかった… 
助けてもらった身には衝撃的な事だわ…」

琥珀の居ぬ部屋でひとりつぶやいた。

「悲しい…」

涙を流し、目を閉じた。

……信じられない。

早く居なくなっちゃいたい

ハルヤと一緒に……

生きる世代、時代が違っても居たいよ

生意気だけど、不思議で…

ああ…
アンディルス、貴方を忘れて良いですか…

もう王国の場所は分かりません。

もう…戻っては来れない
だから、忘れて……?

死ぬくらいなら貴方と…あの日言ったけど
もう知らない

死ぬくらい…いや、居るならハルヤ、ハルヤと…

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