
プリンス×プリンセス
第79章 写真と涙
それから―――
部屋に戻ったら、ディオと テリオスが待っていた。
「お帰り」
私を出迎えてくれたテリオスは、出かけた時と同じ…私のワンピースを着たままで。
メイクも何もしていない姿が、似合わなすぎて笑ってしまいそうになる。
「着替えてもいいのに」
「だって姉上が俺の服を持って行っちゃったから」
唇を尖らせて、ふてくされたように言うから
「だったらカムリにでも着替えを持って来させればよかったのに」
「やだよ!こんな姿、見せたくない!」
憤慨するテリオスに、ディオが笑いをこぼす。
…ディオには平気な訳ね…
だったらディオに服でも借りれば…
言いかけて、すんでの所で口にするのを止めた。
代わりに両手を胸の前で重ね
「ごめんなさい。私のわがままに付き合ってもらったのに」
テリオスを見つめ、その手を握る。
「あなたには感謝してる」
その気持ちは本心だわ。
今日出掛けたからこそ、決心できたのだから。
部屋に戻ったら、ディオと テリオスが待っていた。
「お帰り」
私を出迎えてくれたテリオスは、出かけた時と同じ…私のワンピースを着たままで。
メイクも何もしていない姿が、似合わなすぎて笑ってしまいそうになる。
「着替えてもいいのに」
「だって姉上が俺の服を持って行っちゃったから」
唇を尖らせて、ふてくされたように言うから
「だったらカムリにでも着替えを持って来させればよかったのに」
「やだよ!こんな姿、見せたくない!」
憤慨するテリオスに、ディオが笑いをこぼす。
…ディオには平気な訳ね…
だったらディオに服でも借りれば…
言いかけて、すんでの所で口にするのを止めた。
代わりに両手を胸の前で重ね
「ごめんなさい。私のわがままに付き合ってもらったのに」
テリオスを見つめ、その手を握る。
「あなたには感謝してる」
その気持ちは本心だわ。
今日出掛けたからこそ、決心できたのだから。
