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テリオスは困ったように私を見て…目をぱちくりとさせた。

「泣いてた…？」

あ…

涙の痕が残っていたのかしら？

「でも…もう大丈夫」

にっこり微笑んで、テリオスの手を放す。

「服を返さなければね」

クスッと笑ってしまうと、テリオスが顔を赤らめた。

「着替えるからこっちに来て」

そう言って、隣の…続きではなく、ドアのある方の部屋へ向かう。

ドアを開けて、振り向くと

「ディオはそのまま待っていてね。話があるの」

「分かった」

短く答えたディオに頷いて、テリオスと部屋に入る。

「…会えた？」

「…ええ」

「そっか…」

その先を聞きたいのは、テリオスの雰囲気で感じた。

どう聞こうか迷っているのも分かる。

「姉上」

「ファスナー、下ろしましょうか？」

「え？あ、う、うん」

出鼻をくじかれて、取り敢えず後ろを向いたテリオスに手を伸ばす。

ワンピースの留め具を外して…

「ねぇテリオス。私…知っているのよ？」