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でも、別れを惜しんで泣き出す程、親密だったんだろうか…？

戸惑い、答えのでない問いに呆然として…

ん？

２人の声が聞こえない。

どうしたんだ？

柱の影から頭だけ出して２人の様子を窺うと……

………はい？

テリオス様が、シルフィを…

抱き寄せてる…？

どくん、と胸が音を立てた。

何で？

泣いているシルフィを、テリオス様がハグして…頭を撫でて…

それをシルフィも受け入れてる。

目の前の光景が信じられなくて。

何度も瞬きをするのに、見間違いではないと確認するだけになってしまう。

えーーーっ!?

もう一度柱に隠れて息をつき…頭を抱えた。

シルフィとテリオス様は…そういうご関係なのか？

いつからだ？

２人とも色事とは無縁な雰囲気を漂わせていたから、まさかと驚くしかない。

だけど…

この旅行中、シルフィが子供に対してとても優しい対応をしていた。

あれは、自分の子供への憧れだったのか!?

そして、その相手は…