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プリンス×プリンセス

第82章 改めて誓う

それは分かるけど!

「そんなの…駄目だ!」

姉上の手に自分の手を重ねて、強く言い放つ。

「姉上1人を置いて行くなんて!1人でどう生きていくんだよ!?」

今まで王女としてしか生きたことがない。

身の回りの事ですら、誰かの手を借りてじゃないとままならないのに。

それを姉上は理解しているのか、大きく頷くと

「でも、私でも出来ることはあると思う」

何で分かってくれないんだ!

何で苦労するしかない道をわざわざ選ぶんだよ!?

「だけど」

「1ヶ月だ」

今まで黙っていたディオが口を開いた。

ソファーの肘掛けで頬杖をつき、足を組むと

「1ヶ月だけ猶予を与えよう」

は?

てっきり止めてくれると思っていたのに。

猶予って…許可するって事だろ!?

「ディオ!!」

抗議の声をあげた俺を手で制すと

「万が一、その間に生活するのが辛いと思ったなら連絡をよこせ」

そして俺を見ると

「それまではお前がティアナの居場所を護ってやれ」

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