テキストサイズ

プリンス×プリンセス

第82章 改めて誓う

ディオにそう言われたら、何も言えなくなってしまう。

「……だけど」

「ありがとう。ディオ」

俺の不満を被せて消し去るように、明るい声で姉上がお礼を口にした。

たったの1ヶ月…

だけど、1人で暮らすには長い期間じゃないか?

納得しきれない俺を置いて、2人は今後の準備について話し出した。

それは姉上の提案に、ディオが了承していくといったもので…

事前に打ち合わせをしていたかのように、話し合いが進んでいってしまう。

「あとはよろしくお願いします」

そう言って、姉上は退室してしまい…

「お前…いいのか?」

眉をひそめてディオに確認を取れば

「反対したところで、聞くとは思えないがな」

溜め息まじりに返された。

それはそうなんだけど…

姉上も、ただの思いつきで言い出したんじゃないって分かってる。

今まで考えた結果…なんだろう。

姉上も、言い出したら聞かない所があるからな…

「思うようにさせてみるのも、一つの手だろう」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ