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プリンス×プリンセス

第82章 改めて誓う

「神様はお前の味方なのかよ!?」

神の代弁者だとでも言うかのように、えらく強気で追い込んで来やがって!

逃げ場を見失って、顔をしかめれば

「俺はお前と共に生きるという道を変えるつもりはない」

1歩

ディオが俺に近付いて

「それこそ、どんな手段を用いたとしても、だ」

祭壇を背にした俺を囲い込むように、俺の両側に手を付く。

目の前にはディオだけになり――

「今、改めて誓う」

俺を見下ろすディオの目は、澄みきったスカイブルーで

「この先たとえ何があろうとも、お前を生涯守ると」

少し垂れ目気味の目を柔らかく細めるから…

「守られる気なんかない!」

『可愛い』なんて思ってしまう自分が嫌になる!

自分の両側に置かれたディオの腕を掴み、引き剥がそうとすると

「ならば、生涯愛し続けると言った方がいいか?」

「…っ」

耳元で囁くんじゃねぇっ!!

囁きに動きを止めてしまったのが、悔しくて恥ずかしくてたまらない。

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