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プリンス×プリンセス

第82章 改めて誓う

ディオの腕を掴む力を強くする。

「絶対…ぜっ…ったいに後悔するぞ!?」

「それはないな」

俺の精一杯の悪態も、ディオはするりとかわして、さらに甘い言葉を浴びせてくる!

「俺が共に生きたいと思うのは、世界中のどこを捜してもお前しかいないからだ」

「馬鹿じゃねーのか!?」

悪態をつきながらも、ディオを掴む力が緩んでいった。

どうしてこんなに胸が苦しいんだろう!?

顔だけじゃなく、身体中が熱くて…涙が出そうになる。

泣くのを耐えようと顔をしかめると

「どのみちお前を手離すつもりはない」

ディオは真っ直ぐに俺を見て――

「俺の妻になれ」

その言葉と同時に、窓から陽の光が射し込んだ。

ステンドグラスがキラキラと眩く。

その光の降り注ぐ中で、ディオの髪が王冠を被った様に光輝いていて…

ディオ自身から後光が射しているようだ。

あの時の……婚約発表の騒動の後。

ジュークに手を引かれ、退出を急かされて。

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