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プリンス×プリンセス

第84章 そして…

何故か驚いたようなシルフィに、重ねるように話す。

「後は頼んだ」

「はい」

「かしこまりました」

シルフィとルークスが頭を下げて返事をする。

「じゃあ行こう!」

僕はそんな2人の手をとって、会場から抜け出した。

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湖にはすぐに着いてしまった。

確かに睡蓮は綺麗で、父上が薦めてきたのが分かる。

でも、見ているのは僕だけで…

「俺じゃない方が良かったんじゃないか?」

「そういう気遣いはお断りします」

ニヤニヤ笑うルークスに、少しだけ不機嫌なシルフィ。

ついてきた2人は、景色よりも他の事で楽しんでる。

「あ、マキシミリオン様、お疲れではありませんか?」

「え?疲れる程の距離じゃないよ?」

「え…っと…喉!渇いたりしていませんか?」

「さっきまで会場でジュースもらったし。大丈夫だよ」

「あ…そうですか…?」

シルフィが困ったようにルークスを見る。

それを受けて、ルークスは肩をすくめて両手を上に向けた。


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