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プリンス×プリンセス

第14章 この気持ちは…

クスッと笑って足をさすっていると

「診させて頂いてもよろしいですか?」

ジュークはそう言うと、私の前に膝をついた。

「貴方が…?」

「多少、心得がありますので」

ジュークの手が私の足に伸びる。

ただ足を診てもらうだけ。

それだけなのに…

どうして鼓動が高鳴ってしまうんだろう…?

「ひどく腫れてますね。熱も持っているし」

両手で、大切なものを扱うように、丁寧に足首を診ていく。

「いた…っ!!」

足の甲を触られて痛みが走り、思わず呻くと、ジュークは慌てて顔を上げ

「申し訳ございません!!…まだ痛みますか?」

さっきよりも慎重に触診していった。

「いえ…さっき程では…」

痛くはない。

だけど…ゆっくりと触られて、くすぐったいのと…それ以外に…

頬に熱を感じ始めた時、ジュークの手が離れた。

「触った感じでは、骨には到ってませんね」

「そう。良かった…」

大きく息をついて、体に溜まった熱を吐き出そうとする。

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