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プリンス×プリンセス

第20章 忘れられない感触

え…?信じちゃうのかよ!?

「気持ち悪くないですか?除霊してもらいますか?」

除霊!?

「え…っと…そこまでじゃないだろうし…」

嘘なんだから、そこまで大ゴトにされると困る!

丁重に断っても、カムリは俺の顔を覗き込んで眉を下げ

「でも、お体が優れないようですよ?」

すっごく心配されてしまった。

「もしかして…寝違えたのもあるかも」

こんなに心配してくれるなんて思ってなくて。

自分が軽く言った事に、言わなきゃ良かったと後悔して、霊から離れた原因を言ってみる。

寝違えたのなら自然に直ると思ってくれるだろ?

すると、カムリはパッと明るい表情を浮かべた。

「あ…じゃあ、マッサージしましょうか?」

「マッサージ?」

「得意なんですよ?結構皆にも好評で」

にっこり笑うと、両手を広げて見せてくる。

手を見せられても分からないんだけど、カムリの表情を見れば分かる。

自信持ってる顔だ。

好評だってのも、あながち嘘じゃないのかもな。

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