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プリンス×プリンセス

第20章 忘れられない感触

カムリが肩を軽く揉みほぐしていく。

うわ…気持ちいい!!

ぜんぜん力強くないのに、効いてるって言うか…

欲しいところにピンポイントで来てる!って感じ。

「すっげ…あ、カムリ、巧いな」

「ありがとうございます」

肩から背骨に添ってカムリの手が降りてくる。

肩甲骨より下の辺りに触れた時

「本当に金縛りですか?」

唐突に聞かれて、ドキッと心臓が跳ねた。

「なっ、何で!?」

「何か…傾いてるって言うか…捻りました?」

「いや…」

捻る、って言うか。

無理な体勢で押さえつけられたからだと…思う…けど!!

そんな事は口が裂けても言えない。

「そんな覚えはない」

「そうですか?」

押さえつけられて、弄られて…

3回もイッてしまったのは不覚だ。

「ちょっと調整しますね?」

「ん?」

カムリの指示のまま、手を頭の後ろで組まされる。

カムリの手が肘にかかり、そのまま後ろに引かれて

「痛かったら言ってください」

カムリの息が耳にかかる。

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