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プリンス×プリンセス

第20章 忘れられない感触

手で擦ると、硬さと熱が増していく。

尖端から透明な汁が垂れてきて、ヌチャヌチャと厭らしい音が聞こえた。

「ん…ふ、ぅん…!」

気持ちい…。

手を動かしながら目を閉じる。

『感じやすいのだな』

頭の中でディオの声がして…

ぞくん、と体の奥底から劣情が沸き上がった。

「は…」

甘く痺れていく…

昨日された事を真似して手を動かしていくと、天を仰ぐほど屹立したモノが限界を告げる。

「あっ!んっ…んっ…くぅっ!!」

目を固く閉じたまま、手のひらに白濁を撒き散らした。

「はっ…はぁ…あ…」

息をつき呼吸を整えながら、自分の手のひらを広げて見た。

手から流れた滴が、ポタリとシャツに垂れてシミを作る。

あ…ヤバイ。

気だるい体を起こすと、洗面所で手を洗い…ついでに顔も洗う。

何やってるんだ!?

昨日の今日で…

しかも、想像した相手がディオだなんて!!

顔を上げると、顔を濡らしたまま、情けない表情の俺が鏡に写っていて…

「しっかりしろよ」

洗面台の縁を握りしめた。

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