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プリンス×プリンセス

第24章 お前だったのか

眉を寄せて、いかにも嫌そうな表情を作る。

「俺はこの通りだから」

だからそんな話蒸し返すなよ!

話を終わらせようとしているのに、ディオには通じなかったみたいだ。

「悪かった」

ディオ…?

こんな風に謝罪されるなんて考えてなかった。

だから…

「なぁ」

聞いてみたくなったんだ。

「お前って、ホモなの?」

だけど、聞いてすぐに後悔した。

それくらい、ディオの視線は冷ややかで…

「だったら女性を抱いたり出来ないだろうな」

うわ。

鼻で笑われた。

そりゃあさ、自分でも馬鹿な質問してるって分かってるさ。

だけど…

それなら、尚更…気になってしまう。

「じゃあ、何で…」

「悪ふざけが過ぎた」

「は…?」

何だと!?

その答えに、思わずディオを凝視した。

だけどどれだけ見つめても、ディオの態度は変わらなくて…

「悪ふざけか…」

小さく呟くと、体の奥底から怒りが沸き上がってきた。

「全くだよ!!」

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