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プリンス×プリンセス

第27章 4回目

「はい」

「おめでとう…と言っておいた方がいいのかね?」

口ひげを撫でながら、ニヤリと笑うと

「本来ならわが娘と結婚をして、絆を深めて欲しかった所だが…」

残念がる国王に、ディオは会釈をすると

「申し訳ありません」

形ばかりの謝罪の言葉を吐いた。

そんな様子に、国王は破顔すると

「いやいや。だが、バネットは残念がっていたぞ」

そう言って、自分の後ろを指し示した。

「お父様!!」

そう叫んで、顔を赤らめているのは…

艶やかなチョコレート色の髪を縦巻きにした、ちょっとつり目の女の子。

顔を赤くして怒っているから、余計に気が強そうに見える。

「まあまあ、そう怒るな。祭りの席だ」

国王に諌められて、バネットは拗ねたように唇を尖らせた。

つんとすました態度も…狐みたいだな。

俺がそんな事を考えていると、バネットがディオに挨拶を始めた。

「ディオチェスター様、この度はおめでとうございます」

「ありがとう」

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