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プリンス×プリンセス

第27章 4回目

「どうぞ。こちらです」

ジュークが先頭に立ち、部屋まで案内される。

ホテルの最上階。

ワンフロアー全てを貸し切ってあるらしい。

その中でも、一番広い部屋がディオと姉上の部屋だ。

「俺は…姉上の所に行った方がいいか?」

姉上が目覚めれば、部屋も移動するだろうし。

するとジュークが

「まだお休みですので、とりあえずこちらへ」

そう言って、ディオの部屋へ案内されてしまった。

…ちえっ。

離れられるチャンスだと思ったのにな。

大人しく部屋に入ると、SPや従者は廊下に待機したまま部屋に入ろうとしない。

俺とディオ、ジュークだけという空間に、かなり居心地の悪さを感じてしまった。

「ジューク。ティアナは晩餐会に出られそうか?」

ディオのド直球な問いかけに、ジュークは顔を曇らせた。

「そうですね…」

明言は避けたものの。

その口ぶりから、答えは容易に想像出来た。

ディオはクッと鼻で笑うと

「では、バネットに捕まらない様に動くか」

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