
プリンス×プリンセス
第30章 私じゃない
店主がその品を探しているのを待ちながら、テリオスに話しかけた。
「でも、どうして?」
あなたはワインが得意な方ではないでしょう?
すると、テリオスは眉を上げて明るく答えた。
「ん?土産がわりに買っていこうかなって」
「土産?」
土産って…誰に?
もしかして、お兄様…とか?
そんな予想をしたけれど、テリオスの返事は私の考えとは違っていた。
「ほら、カムリがさ、一緒に来れなかっただろ?だから」
少し照れたような笑顔を浮かべるテリオスを微笑ましく思っていると
「お前は俺の話を理解できない様だな」
急にディオが苦言を呈してきて、テリオスが一気に不機嫌になった。
「は?」
「馴れ合うなと言ったはずだが?」
ピシャリと上から押し付けるような口調に、さすがにテリオスも怯んだみたい。
「だ…だけど、あいつには世話になってるし、そんな高いもんでもないし」
言い訳のように理由を並べていくテリオスに、ディオはため息をついた。
「でも、どうして?」
あなたはワインが得意な方ではないでしょう?
すると、テリオスは眉を上げて明るく答えた。
「ん?土産がわりに買っていこうかなって」
「土産?」
土産って…誰に?
もしかして、お兄様…とか?
そんな予想をしたけれど、テリオスの返事は私の考えとは違っていた。
「ほら、カムリがさ、一緒に来れなかっただろ?だから」
少し照れたような笑顔を浮かべるテリオスを微笑ましく思っていると
「お前は俺の話を理解できない様だな」
急にディオが苦言を呈してきて、テリオスが一気に不機嫌になった。
「は?」
「馴れ合うなと言ったはずだが?」
ピシャリと上から押し付けるような口調に、さすがにテリオスも怯んだみたい。
「だ…だけど、あいつには世話になってるし、そんな高いもんでもないし」
言い訳のように理由を並べていくテリオスに、ディオはため息をついた。
