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プリンス×プリンセス

第31章 泣かせたりしないのに

ゾクゾクした快感と共に、少しだけ物足りなさを感じてしまう。

本当は正面から抱き合いたい。

だけど、このところ後ろから求められる事が多くて…

「んっ…」

背中に触れる唇の熱さに、思わず声を洩らす。

ディオは…どう思っているの?

肩越しにディオを盗み見る。

ディオは私の背中に付いた跡を見ていた。

嬉しそうな、満足げな色を秘めた瞳。

あ…

ディオのこんな表情、初めて見たかも…

その目に、その笑みに、鼓動が跳ねる。

ドキドキと胸が高鳴っていく…

「もう少し腰を上げろ」

「は、はい」

猫が背伸びをするように、お尻を持ち上げる。

そのまま腰を引き上げられ、四つん這いのままディオを迎え入れた。

目を固く閉じて、その時に備える。

アソコに当てられたディオ自身が、熱くて…

「あ…んふぅっ!んっ、ん、はあぁっ!!」

硬い肉棒で荒々しく奥を探られて、シーツを両手で握りしめた。

激しい…っ!!

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