
プリンス×プリンセス
第31章 泣かせたりしないのに
こんな笑顔で手を振られたら、こっちまで笑顔になってしまうわ。
自然に笑みが浮かび…ふと気付いた。
この写真。
手を振るテリオスの後ろに、ディオが写り込んでいて…
テリオスを見て、笑っていた。
ディオがメディアに取り上げられる時に、こういう笑顔を浮かべているのはかなり珍しいと思う。
だけど…
…私、この表情を知ってる。
自然と鼓動が早くなる。
あの時と同じ笑みだわ。
これは…
「姉上」
考えに耽っていた最中に突然呼びかけられて、びくっと体を震わせた。
それが余程ひどかったのかしら?
「え?どうした?」
焦った声でテリオスが心配していて…
「あ…ごめんなさい、何でもないわ」
そう答えたけれど。
その後、テリオスと何を話したのか、全く覚えていない。
私の頭の中は、ずっと違うことを考えていたから…。
自然に笑みが浮かび…ふと気付いた。
この写真。
手を振るテリオスの後ろに、ディオが写り込んでいて…
テリオスを見て、笑っていた。
ディオがメディアに取り上げられる時に、こういう笑顔を浮かべているのはかなり珍しいと思う。
だけど…
…私、この表情を知ってる。
自然と鼓動が早くなる。
あの時と同じ笑みだわ。
これは…
「姉上」
考えに耽っていた最中に突然呼びかけられて、びくっと体を震わせた。
それが余程ひどかったのかしら?
「え?どうした?」
焦った声でテリオスが心配していて…
「あ…ごめんなさい、何でもないわ」
そう答えたけれど。
その後、テリオスと何を話したのか、全く覚えていない。
私の頭の中は、ずっと違うことを考えていたから…。
