
プリンス×プリンセス
第35章 噴水の前での約束
「では…幻滅しましたか?」
その期待に応えられたとは、とても思えない。
苦笑いを浮かべると
「いいえ」
シエンタ王女は首を横に振って、胸に手を当てた。
「思っていた通りでした」
思っていた通り…?
「テリオス様」
シエンタ王女の瞳が、潤んでいるせいか、キラキラと輝いて見える。
俺の名を呼ぶ唇も、心なしか震えていて…
「私は…」
シエンタ王女が言いかけた、その時。
ゴポゴポゴポ…
どこからか低い音が立ち上がった。
何だ!?
そう思ったのとほぼ同時に
プシャァーーーーー
「きゃっ!?」
「うわっ!!」
気の抜けたような音と共に、噴水から勢いよく水が吹き出した。
「あ…」
吹き出す水が、太陽の光に反射してキラキラと輝き…
「テリオス様、虹が…」
シエンタ王女の指す方向で、うっすらと虹色に色付いている。
それを見るシエンタ王女は、嬉しそうに微笑んでいて…
可愛らしいな。
つられて微笑んでしまう。
その期待に応えられたとは、とても思えない。
苦笑いを浮かべると
「いいえ」
シエンタ王女は首を横に振って、胸に手を当てた。
「思っていた通りでした」
思っていた通り…?
「テリオス様」
シエンタ王女の瞳が、潤んでいるせいか、キラキラと輝いて見える。
俺の名を呼ぶ唇も、心なしか震えていて…
「私は…」
シエンタ王女が言いかけた、その時。
ゴポゴポゴポ…
どこからか低い音が立ち上がった。
何だ!?
そう思ったのとほぼ同時に
プシャァーーーーー
「きゃっ!?」
「うわっ!!」
気の抜けたような音と共に、噴水から勢いよく水が吹き出した。
「あ…」
吹き出す水が、太陽の光に反射してキラキラと輝き…
「テリオス様、虹が…」
シエンタ王女の指す方向で、うっすらと虹色に色付いている。
それを見るシエンタ王女は、嬉しそうに微笑んでいて…
可愛らしいな。
つられて微笑んでしまう。
